11月13日

 「世界は東京をめざす」(BS1)の韓国のアーチェリーの選手(奇甫倍キ・ボベ)の特集を見ていて、韓国は女性に対する環境がかわったのかな? と考えていました。

 個人的な感想ですが、韓国での女性に対する考えは非常に保守的な感じがします。いくら韓国で有名な金メダリストだったとはいえ、結婚、出産後、1歳のこどもを夫の母親にまかせて、競技に復帰するのは非常に驚きでした。残念ながら東京オリンピックの出場権は得られなかったけれど、次のパリオリンピックをめざすということなので、ぜひ頑張ってほしいと思います。

 

 テレビの特集をみながら思うのは、キボべ選手の例が他の女性のおかれている環境を代表していると思ってはいけないということです。私が韓国に出張で訪れていたころ、この国で女性が企業で働くのは大変だろうなと感じました。

 一方、私は、会社の同僚だった韓国人女性が夫と夫のお母さんのサポートを得て仕事を続けたのを知っています。日本に留学中に結婚し、博士号を取得した後企業に就職しました。在職中に出産し、その後韓国へ帰って大学で教えています。彼女の場合も、夫のお母さんが子供の面倒は見てあげるから帰ってきなさいといってくれて仕事を続けることができました。20年以上前に、このようにサポートしてくれる人がいたことが驚きでした。あくまでも、めずらしいケースだろうと思っています。

 テレビの報道で、あくまでも普通の人の生活がどのようなものかを知るのはむずかしいのかもしれません。