かりんちゃんに会うまで(5)

 シェルターにメイルを出したら、翌日返事がきました。5月25日(金)に訪問することにし、そのときかりんちゃんに会うことしました。訪問前日、シェルターの事務局日記をチェックしたら、かりんちゃんがシェルターに戻ったと写真が載っていました。

 タイトルは「あいかわらず、シャーシャーで元気」 社団法人の理事宅から私に会わせるために、連れてきたようです。写真の中のかりんちゃんは、元気に「シャーシャー」と威嚇していました。

 実は、かりんちゃんに会う前に2匹目の猫は決めていました。

 はじめてシェルターを訪問した日の帰り、大きなガラスの出窓に寝そべっているキジ虎の猫をみつけました。私のほうをみて、眠そうな顔のまま寝がえりをうった猫。

 あとで調べてこの猫がシェルター滞在歴最長(3年半)のこんぺい君でした。保護時10か月。このとき4歳半弱くらい。人馴れしていませんが、おっとりとした感じの大柄の猫さん。かりんちゃんと同じくらいの年齢の猫は、どうしてもかりんちゃんと相性が良いとは思えず、4歳すぎていればなんとか最後までお世話できそうと、内心「こんぺい君」を引き取ろうと決めていました。が、シェルターでかりんちゃんに会うまでこの話はやめておくことにしました。

 そして、当日かりんちゃんのいる部屋に案内されて唖然!!

 部屋のドアをあけただけで、奥のケージにいたかりんちゃん、鼻にしわをよせて、「うー!!」と威嚇はじめました。ケージの前にシェルターの責任者と2人で座ったら、さらに「シャー!!」

 ずっとこのまま興奮しているのではまずいな?と思いながらシェルターの人の話を

きいてみると。。。 小柄でかわいいキジトラのかりんちゃん。写真を見てお見合い希望者は何人かいたそうですが、実際あった途端、全員ギブアップ。それに、理事宅で暮らしていたのは、人馴れ修行というより、シェルターに来たお客さんにけがをさせてしまったからだそうです(なかなか手ごわい!!) シェルター長は、「これが最後のチャンスかもしれません!!」と私に訴えるのに必死。

 で、かりんちゃんに目を向けるといつのまにかシャーシャーはやめて、きちんとお座りして私たちをみていました。

 この姿を見て、「かりんちゃんをうちの子にしよう!!」と決めました。人間がいないなら落ち着いて暮らせそう。それなら問題なしと判断。そしてもう一匹引き取りたいと伝え、こんぺい君のいる部屋に案内してもらい、しばらく考え、こんぺい君に近づいてみて、私の指をしゃぶってくれたこんぺい君に決めると伝えました。