かりんちゃんに会うまで(4)

 5年半一緒に暮らした猫が死んだのが10月、ほぼ同時期にかりんちゃんの写真をみつけてサイトをチェックしはじめ、2月頃には猫がいなくなったペットロスから回復し、まず猫たちが20年以上暮らして荒れた2階の部屋の畳を変えることにしました。

 その際、1部屋をフローリングにして猫部屋にしたら?と思い、業者に連絡を入れました。工事は3月は忙しいので4月ということになり、この時点で、いよいよ猫を飼うことに決めました。

 まずガラス障子の障子をプラスチック製のものに張り替え、部屋の仕切りにカーテンレールを取り付け、ワイヤネットで障子をカバーできるようにすることにしました。

 専用のドアを作ったりすることは、あまりにも費用がかかりすぎ、また古いガラス障子の戸がついているところにサッシのドアは無理でした。

 今まで毎月猫にかかっていた費用を使えば、ケージを買い、ネットを設置し、保護猫を引き取る費用までなんとかなりそうだと計算しました。

 フローリングの工事待ちの間にいよいよ、かりんちゃんを引き取ることを考え、1匹ではかわいそうと、もう一匹をどうしようかと他の猫の情報をチェックしはじめましたのもこのころです。

 我が家では子猫を引き取れないため、かりんちゃんとほぼ同じ年齢の猫を探したのですが、元飼い猫が多く人馴れしていて、かりんちゃんと一緒に暮らすのにはむかない気がしました。

 人馴れしていないのなら、猫同士仲良く暮らしてくれれば、もし私になつかなくてもかまわないと思っていましたが、こればかりは相性次第。

 しかし、サイトの情報を読む限り、最初の印象通りかりんちゃんは、そうとう強烈な性格のよう。。はたしてうまくやっていけそうな猫は? 2階で暮らすということは、私が一緒にいられる時間は少なく、相性の悪そうな猫の組み合わせは避けたいところです。 それならかりんちゃんをあきらめて、仲のよい2匹をひきとったら?とちらっと思ったりしましたが、どうしてもかりんちゃんを引き取りたい。。

 4月にフローリングの工事に続いて隣の和室の畳をかえ、フローリングと和室を仕切るふすまを板戸にかえてから、しばらく部屋の整備と猫のチェックに時間を費やし、連休が過ぎたあたりで、いつ保護猫シェルターに連絡を入れようかと悩む日が続きます。

 保護猫シェルターには、猫の死んだ翌月の11月に一度訪問していました。その時猫を引き取れそうだとはいわずに、我が家に残っている猫缶を寄付する話だけをし、猫はみてまわるだけにしました。(このとき、かりんちゃんに会っていません) 

 ケージが我が家に届いた5月中旬,保護猫シェルターに連絡を入れ、かりんちゃんが気になることを伝えました。